炭焼きの日記

広島の県北にて炭焼きしてます

竹穴と点穴で実践する土中環境の改善

掘っても掘っても粘土質の炭焼きベース

水捌けが悪く雨量が多いと何かと不便です

ところどころにこんな穴を掘ってます。

う〜ん、単なる水たまりにしか見えませんが中々良い仕事してくれます。

竹穴 点穴 水捌け

竹穴 点穴

よくわかる土中環境 イラスト&写真でやさしく解説

「大地の再生」実践マニュアル

 

炭焼きを通して「循環型社会の構築」を目指すと言う事もあり

山野や森林を人も動物も住み易く災害にも耐えうるようにするには

一体どうしたら良いのか?

「土中環境や大地の再生」を読んで覚えた手法が「竹穴」とか「点穴」です。

土中環境の本には「竹穴」として、大地の再生の本には「点穴」として

どちらも基本的には大地に水分を染み込ませる手法として書かれています。

竹穴点穴を掘る
竹穴点穴を掘る70センチ程度掘り下げる
竹穴点穴を掘り有機物を炭を穴に入れる
竹穴転結堀り


方法は以下の手順で。

・穴掘りで30㎝程度からそれよりも深く土を掘り下げます

・最下段に炭を入れます

・次に同じ敷地内の草や木端落ち葉などを入れます

以上。

 

炭焼き日記のベースはとにかく粘土質で掘っても掘っても粘土質です

写真からも見てとれるように粘土質の土がぎっちりと詰まっており

水捌けがとにかく悪いのです。

 

ダメ元で点穴や竹穴を掘り下げてポーラス竹炭と有機物を入れ込む事で

土の環境が徐々に改善して土地の表層を流れ去ってしまっていた水が

点穴や竹穴を通して水が染み込む土地になります。

 

水が地中に染み込む事により斜面は崩壊や崩落の危険を減らす事になり

樹木は地中深くに広く深く根を張り大地を支える一助となります。

 

今回のベースの土はかなり手強いので大地に水が染み込んでくれるには

かなり時間が掛かりそうですが地道に穴掘りしようと考えてます。

 

竹穴とは

堀った穴の中に竹の筒を入れてから炭と有機物を入れるので竹穴です。

点穴とは

こちらは竹を入れずに上記と同じ物を入れるので竹が無いだけですが点穴です。

 

炭焼き日記のベースでは主に点穴のスタイルで掘ってますが

最初に覚えたのは「土中環境」にあった「竹穴」だったので

呼び名は竹穴と呼んでます。

 

雨が降ると泥濘んでドロドロになって困っている土地には

騙されたと思って是非一度試して頂きたい一押しの手法です。

面倒でも雨降りの日に一番水溜りが深くなる場所を確認して目安を付けておき

雨が上がって水溜りが少し捌けた頃に穴を掘ると土が柔らかく作業が楽です。

しかも低い位置に竹穴や点穴を掘るので次に雨が降った時には

穴めがけて水がスルスルと流れ込んで行きます。

穴を掘った時点で粘土質の土が無ければ表層の土の硬い部分が無くなるだけで

雨水は大地にどんどんと飲み込まれていきます。

竹穴や点穴を掘り込んだ後に水溜りが出来なくなる事を確認すると

面白くて面白くて水溜りや泥濘が有れば穴掘りしようと思ってしまいます。